八十八夜(はちじゅうはちや)はいつ?どんな日?お茶とのつながりは?

「夏も近づく八十八夜(はちじゅうはちや)~」と、小さい頃、お友達と手遊びをした記憶はありませんか?わたしは暦の「八十八夜(はちじゅうはちや)」と聞くと、すぐその歌が浮かんできます。

皆さん、八十八夜はいつの日かご存知ですか?八十八夜は、実は農業にとても縁起の良い日とされています。この頃に旬を迎える新茶を頂くことで、健康にとてもよい!とされ、昔からお茶を好んでいただくよい日とされています。

八十八夜(はちじゅうはちや) 2021年はいつ?

立春から数えて88日目の日を「八十八夜」(はちじゅうはちや)といいます。

立春は年によって違います。それは太陽の動きや角度によって、暦が毎年、変わっています。例年1~2日程前後しています。立春を1日目と数えて、今年の立春は2月2日でしたので、5月1日が2021年の八十八夜になります。立春は2月3日であることが多く、その年は5月2日が八十八夜になります。太陽の動きで暦が前後しますので、その年によって日にちが変わります。

八十八夜(はちじゅうはちや)で、夜になっていますが、実際は夜を意味した言葉ではありません。八十八日(はちじゅうはちにち)のリズムよりも、八十八夜(はちじゅうはちや)の方が、語感のリズムがいい、とも言われています。日本ならではの、語感のリズムを楽しみながら、短い歌に想いを詠む俳句の季語(季節を表す言葉)にも使われていて、昔の人が言葉のリズムを重視したのかもしれません。

八十八夜(はちじゅうはちや)どんな日?

八十八夜は、雑節(ざっせつ)の暦の一つです。二十四節季に加え、日本の気候や農業の目安になる節が雑節(ざっせつ)になります。八十八夜(はちじゅうはちや)は、随分気候が温かくなり霜が降りにくくなる、夏目前の日を指します。農業では、稲の種まき、茶摘みの目安とされています。

雑節というのは、日本で固有に決めた暦のことです。他にもお彼岸や節分なども、日本の季節の流れで作られた暦です。日本の農業の種まきであるとか、収穫であるとかの、農作業の目安に使われていた実生活に基づいた暦になります。

八十八夜(はちじゅうはちや)とお茶の繋がりは?

先ほどの茶摘みの歌はこちらです。

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘じゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠

八十八夜(はちじゅうはちや)に相当する5月頭は、茶摘みの季節です。この歌は文部省唱歌ですので、小さい頃音楽で習った方、手遊びで歌った方も多いでしょう。

歌詞にある茜襷(あかねだすき)は、茶摘みの着物を着た若い女性が、作業をしやすいように袖を縛っている茜色の紐のことです。着物の袖は広いので、昔の方は家事や作業をするときに襷(たすき)をかけていました。茜色の襷は、茶摘み娘の代表的なスタイルです。茶畑の鮮やかな緑と茶摘み娘たちの鮮やかなスタイルは、イメージするだけでも爽やかに感じられますね。

この時期は新茶の茶摘みが盛んになります。特に「八十八」の漢字を組み合わせると「米」という字になることから、農業にとっては縁起のよい日とされてきました。この八十八の日に摘んだお茶を飲むと、1年間元気になる、と言われています。

初物(はつもの)は、その年に初めて口にするものをいい、縁起がいいとされています。初物(はつもの)はこのお茶と同様、旬のものであることが多く、健康を願って、ありがたく頂くことから、八十八夜の新茶を摘んでいただくことが、縁起がよいとされています。

八十八夜の別れ霜(はちじゅうはちやのわかれじも)とは?

八十八夜(はちじゅうはちや)を使ったことわざとして、「八十八夜の別れ霜」(はちじゅうはちやのわかれじも)という言葉があります。

これは、八十八夜の頃に降りる霜(しも)を指しています。霜(しも)とは、地表付近の空気中の水蒸気が凍ったものです。4月頃までは寒暖の差により明け方の地面には、水分が凍って地表が白く霜に覆われていることがあります。寒い季節の田畑は、明け方は霜で真っ白になっていることがありますね。

八十八夜頃から夏に向かって、霜が降りることが少なくなるので、八十八夜の頃の霜は、「今年はこの霜が最後だろうね。もう寒い季節が終わるね。」という意味で使われます。

八十八夜(はちじゅうはちや)新茶を楽しむ

新茶は苦み渋みが少なく、テアニンという旨味成分がたっぷりと含まれています。福岡の御茶所は八女(やめ)が有名で、個人的に新茶を頂く機会もあり、味わいも格別です。優しく甘い香りを楽しみながら頂くために、新茶の美味しい淹れ方のポイントです。

日本のお茶は、軟水(なんすい)を使うとより美味しく感じられます。日本で飲まれているお水の多くは軟水(なんすい)で、コンビニで販売されている水もほとんどが軟水です。これは日本の風土の影響です。日本のお水は、日本でできるお茶にとても合っています。軟水は、あまりミネラル分が入っていないため、お茶の旨味が引き出されやすいです。

ちなみに、ヨーロッパはミネラル分を多く含む硬水(こうすい)になります。ヨーロッパのお茶は硬水が合っています。その気候や風土に自然に合うものができるのですね。

日本のお茶を楽しむときは、軟水を選ぶようにされてくださいね。

【新茶を楽しむポイント】

・茶葉は一人分あたりティースプーン1.5~2杯程度。

・お湯は一人分150cc程度

・適温は80度くらい

・蒸らしは1分以内に!

沸かした熱湯を一度湯吞みに注ぐと、適温(80度)くらいになります。それを茶葉の入った急須に入れます。30~40秒ほど待ってから急須を軽く回し、最後の一滴まで注ぎます。急須に少しずつ分けて入れることで、ムラがなく、美味しく頂けます。

注意点として、1分以上急須の中で蒸らすと苦みが出てきます。わたしは「もう少し置いておくと色がしっかり出るかな」と長く置いてしまい、飲み比べると、やはり苦みが出ていました。特に新茶は時間は風味を感じるために、30~40秒程度の時間を大切にして飲んでみてください。

今はティーバッグも色々な種類があります。しかし、この時期のお茶は、鼻に抜ける感じが風味がよく、お茶の甘さが一段と感じられます。この時期の新茶はわたしも楽しみです。ぜひ茶葉でお茶を入れて楽しんでみてください。

新茶の楽しみ方 水出し緑茶を楽しむ

随分気候も温かくなり、お湯を沸かして飲むよりも、冷やして飲む方を好まれる方には、水出し茶をお勧めします。緑茶で出来ますし、新茶でしたら、より風味も楽しめます。少し贅沢な飲み方になりますが、お茶を楽しむお勧めの一つです。暑い日に綺麗なガラス容器に綺麗なグリーンの冷茶が入ると、それだけで涼しく感じます。

<ポイント>

茶葉は多めに、一人あたりの茶葉はティースプーン3杯程度、お水は200cc。二人分入れるときには、お水と一緒に氷を3個ほど一緒に入れて、3分ほどそのまま置いておきます。急須に少しずつ次ぎ分けながら、最後の一滴まで入れてください。

水だけでお茶を入れるときには、旨味成分のしっかりある、新茶や玉露などをお勧めします。少し上質なお茶になりますが、色が綺麗に出て風味もいいです。一つ和菓子を添えるだけで、上質なティータイムになりますよ!

 

今はイベントなどが自粛されていますが、お茶の産地では茶摘みや新茶を楽しむイベントがゴールデンウィーク中に開催されることもあります。お出かけの行事は、タイミングを見ながらになりますが、その分、ご家族でお茶タイムを楽しまれてください。

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