紫陽花(アジサイ)の花言葉 ドライフラワーの作り方 おまじない?金運アップの方法

梅雨の季節、雨で外出がしにくかったり、湿気でモヤモヤしたり、、、雨の恵みは大切だと知りつつ、鬱陶しいなぁと感じる時期でもあります。蒸し暑さも感じる梅雨の時期、華やかに咲き誇る紫陽花(アジサイ)。品種改良も盛んにされて、いまは数えきれないほど、たくさんの紫陽花の種類があります。お花屋さんに行くと、母の日やウェディングに合わせた配送サービスなどあり、サイズや種類、色とりどりの紫陽花にびっくりしました。

紫陽花は、色によって花言葉があります。6月はジューンブライドとも言われ、この月に結婚すると幸せになれる、というストーリーは、誰しもが聞いたことがあると思います。幸せな家庭を築いていくのに、おまじないとして使われることのある紫陽花。

紫陽花の楽しみ方をまとめてみました。

紫陽花(アジサイ)の語源、英語名は?

アジサイはアジサイ科アジサイ属の植物です。原産は日本で、ガクアジサイから派生しています。

紫陽花(アジサイ)の言葉の語源は、高知出身の植物の神と謳われた、牧野富太郎氏の著した「牧野植物図鑑」に解説があります。アジサイは、「集まる」意味の「アズ」、「藍色」の意味の「さあい」が変化したもの、とされています。

『あじさゐ』は、”あづさゐ”が変化したものである。
『あづ』の意味は、”集”である。『さゐ』は、”さあゐ”が変化したもので、その意味は『真藍』である。
『集真藍』とは、『藍色の花が沢山集まって咲いた花』を意味するとの事。

色が変化することから、七変化(しちへんげ)、八仙花(はっせんか)という別名もあります。

英語名は、hydrangea(ハイドレンジア)。ギリシャ語で水を意味するhydro-ハイドロと、ラテン語で「小さな器」を意味するangeaの組み合わせから「水の小さな器」が語源になります。水を好む、梅雨を象徴するにふさわしい英名ですね。原産国が日本なので、日本の植物として英語で由来を紹介できると、外国の方とのコミュニケーションにも役立ちますよ。

紫陽花(アジサイ)種類が豊富な理由は?

アジサイは、江戸時代にヨーロッパで品種改良され、セイヨウアジサイと呼ばれる色や形に変化があるものが多く生まれました。日本には逆輸入の形で、2,000または3,000を超えるとも言われる豊富な種類とデザインになりました。

これがアジサイ?と思うような、一つの株の中に何色か混ざっていたり、星のような可愛い花びらだったり、、色もデザインも豊富なのは、世界的に品種改良をされた植物だったからなのですね。

紫陽花の色は変化する?

紫陽花の花びらに見えるところは、実はガクという、花びらの外側の部分です。アジサイの花の中央にある、小さな丸い粒に見えるところが、実際のアジサイの花びらになります。花のように見える外側のガクは装飾花(そうしょくか)とも言われ、アジサイは花びらのように色づき楽しませてくれます。

そして、アジサイは同じ種類のものでも、その土地の質、そして成長の過程で色が変化します。

土地で変わる色

紫陽花は、土が酸性かアルカリ性かで、同じ株でも、花の色が変わります。

アジサイの花(がく)の色は、アントシアニンの色素を持っています。アントシアニンと言えば、目にいいと言われるブルーベリーの色ですね。そのアントシアニンはアルミニウムと合成すると青色に変化、アルミニウムが合成されなければ、そのまま赤色になる性質があります。pHが酸性の土は、アルミニウムが溶け出していて、そこで育つアジサイはアルミニウムを吸収して青色、紫色へ変化します。pHがアルカリ性の土では、アルミニウムが溶け出ず、アジサイはアルミニウムを吸収しないまま赤色の花を咲かせるそうです。

理科の実験の様ですね。リトマス紙とは反対の色付きですので、お間違えないように。

成長で変わる色

アジサイは先始めと花が終わる頃では、花の色が変わります。最初は葉緑素の働きから薄い黄緑色をしています。成長していくうちに、土壌の質の影響を受けて、紫、青または赤、ピンクへ変化。そして花の老化と共に、土の質に関係なく、赤くなっていきます。アジサイの色を見ると、花の成長、寿命が分かるのですね。一生の間で花の色が変わる、とても特徴のある植物ですね。

雨が多く降る季節で、色の変化は、目を楽しませてくれますね。

紫陽花(アジサイ)の花言葉は色別

アジサイは、もともと色の変化から「移り気」という花言葉がありました。あまり人にギフトしにくい花言葉ですね。

近年、アジサイの種類や色が豊富になって、それに合った花言葉がついています。色別にみてみましょう。

アジサイの色と花言葉

アジサイの全般の花言葉には、「移り気」「冷酷」「浮気」といった意味があります。色の変化が豊かな分、心の移り気に見立てられて、あまりよい花言葉ではありませんね。しかし、一方、手毬のように集まった花の様子から「団らん」「和気あいあい」「家族」の意味もあります。アジサイを贈り物にする際には、誤解を招かないように注意ですね。花言葉と共に送ってあげると、気持ちよく伝わると思います。

【アジサイ色別の花言葉】
ピンク色・・・「元気な女性」「強い愛情」
青色・・・「冷淡」「無情」「高慢」
白色・・・「寛容」「ひたむきな愛情」
紫色・・・「辛抱強い愛情」「清澄」「神秘」
緑色・・・「ひたむきな愛」

 

紫陽花(アジサイ)のドライフラワーで金運アップ おまじない

日本古来のおまじないの一つにアジサイのドライフラワーがあります。

出来れば自宅で地植えされているアジサイが一番よいと言われていますが、地植えでしたら、自宅でなくてもよいそうです。居間や玄関など、家人がよく使う場所に置くといいと言われています。トイレに置くといい、という説もあり、目にして心地よい場所でいいと思います。

紫陽花(アジサイ)ドライフラワー どう作る?

アジサイを1房カットします。茎は長めに切った方が、逆さに吊りやすいです。家の吊りやすいところに、吊るすだけ。。。なんです。それが、臨時収入があった!という口コミで広がっているようですね。

紫陽花(アジサイ) おまじない いつするといい?

6がついた日がいいという説、6月10月いい、という説、夏至がいいという説、様々あります。その中でよく耳にするのが6月26日が一番いいという説です。

アジサイが咲く季節は6~7月ですから、するといい日は

6月6日、6月10日、6月16日、6月21日(夏至)、6月26日、7月6日、7月16日、7月26日の8日間になります。7月より6月の方がアジサイが元気に咲いているかと思いますので、6月のうちにしておくといいですね。

 

紫陽花(アジサイ)の歴史

実はアジサイが鑑賞されたり、人気が出たのは、戦後のごく最近のことらしく、アジサイについては、あまり記録が残されていません。同じ種類でも場所によって色が変ったり、成長によって色が変化することから、元々の花言葉のように「移り気がある」とされ、不人気だったようです。

文献は奈良時代から記載があり、2種短歌に詠まれています。

大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌です。

言(こと)問わぬ 木すら紫陽花(あじさゐ) 諸弟(もろえ)らが 練(ねり)の村戸(むらと)にあざむかえけり

言葉をしゃべらない植物でも 紫陽花(アジサイ)のように移りやすいものがある、と家持は詠んでいます。

 

もう一句は、橘諸兄(たちばなのもろえ)が詠んでいます。

紫陽花(あじさい)の八重(やえ)咲く如く 弥(や)つ代にを いませわが背子 見つつ思(しの)はぬ

紫陽花(アジサイ)の花が八重に(たくさん重なって)咲くように、どうぞ栄えてください、と歌っています。

大伴家持はアジサイを、移ろいやすい気持ちに例え、橘諸兄は縁起の良い花として歌っていて、とても対照的ですね。

紫陽花(アジサイ)鎌倉 長谷寺

アジサイ寺として知られる鎌倉の古く由緒ある長谷寺。長谷寺には約70種類ものアジサイがあるといわれています。6~7月のアジサイの見ごろの時期には、2500株ものアジサイの美しい様が楽しめます。

とても有名ですので、時折テレビでも紹介されます。2021年6月12日はNHKBSプレミアムBS「夜のアジサイ生中継! 鎌倉・長谷寺 日本人はなぜアジサイを愛するのか?」が放映予定です。県外まで足を運べない自粛期間中ですので、こういった番組はとても嬉しいですね。

紫陽花(アジサイ)長崎 ハウステンボス

アジサイの日本最多の品種を誇るハウステンボスは2021年もあじさい祭りを開催しています。5/29~6/27までです。HPには、毎日のアジサイ状況が更新されており、1,250種もの色とりどりのアジサイが楽しめます。

長崎の出島は、江戸時代にオランダとの商業が盛んになりました。その出島のオランダ商館で医師として働いていたシーボルト。シーボルトは、医師でもあり、植物学者でもありました。彼がことに愛したのが、日本を原産とする紫陽花です。愛妻のお滝さんの愛称オタクサをアジサイの1種に名付けたことからも、アジサイへの想いの深さが感じられます。

イベントは、感染症予防対策も万全にされています。長崎に近いところにお住いの方には嬉しいイベントではないでしょうか。お出かけの前には念のため開催されているか確認されてくださいね。

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