ナチュラルクリーニングについて

ナチュラルクリーニングとは?

ナチュラルな素材を使った家全体、部屋、水周りのお掃除のことです。ナチュラルな素材は、天然成分で作られたりします。使用して、体に害がないもの、また、排水で環境を痛めたりしないものです。全て天然素材のものを使う、というのは少し極端かもしれません。今は、たくさん便利な洗剤も出ているので、自然の素材と組み合わせてもいいですね。

しつこい汚れをがっつり落とす強い洗剤には「危険!」マークがついていることもあります。口にすると毒になり、手につくと肌が荒れることもあります。複数の洗剤を混ぜることで、さらに危険性を増すものもありますね。

家族の健康を守り、自分たちが住んでいる場所や環境を綺麗に保っていくことは、子どもたちが大人になっても、安心安全な環境で生活できるということになります。

身体に優しい素材でも洗浄力が高いものや、スッキリと清潔にしてくれるものがあります。全部を自然のものに切り替えずとも、汚れの程度によって、自分で使い分けていくのもいいです。日常の汚れは、ナチュラルな素材で十分落ちます。わたしは、普段の汚れは、重曹などを使い、汚れがこびりついてしまったもの、ガンコなものには、専用の洗剤を使っています。

とても使いやすい、ナチュラルクリーニングの代表選手をご紹介します。

ナチュラルクリーニング アルカリ性と酸性の違いが役に立つ!

生活汚れは、大まかに2種類あります。アルカリ性の汚れと酸性の汚れです。

アルカリ性、酸性の違いは、水素イオン指数と言われる、水素イオン濃度で見る質の違いです。水素イオン指数は「pH(ピーエイチ、ペーハ)」とも呼ばれます。1~14の指数でわけられ、pH7が「中性」で、7よりも大きいものが「アルカリ性」、小さいものが「酸性」になります。

酸性のものはアルカリ性とくっつくので、汚れを取りやすく、逆にアルカリ性のものは酸性の汚れを取りやすい、という性質があります。使う道具と汚れの質を知っておくと、どこに何を使うといいかわかりやすいです。

〇アルカリ性の汚れ・・・水垢や石鹸カス。トイレの尿石。電気ポット等の白いガリガリした汚れ。

〇酸性の汚れ・・・皮脂、手垢、汗、油汚れ、食べこぼし。お風呂のヌメヌメした湯垢。生臭い、腐敗の臭い。

水垢がたまりやすいところは酸性のもので掃除、皮脂や汗、体の汚れにはアルカリ性を使うといいですね。
酸性、アルカリ性の実験は、リトマス試験紙の実験を学校でした記憶のある方も多いはず。ちなみに、ピーエイチ、ペーハの呼び方が違うのは、「ペーハ」は昭和の時代の教科書。最近は「ピーエイチ、ピーエッチ」で統一されているそうです。わたしはペーハで習いました。

ナチュラルクリーニング 重曹

重曹は、お菓子を作る方はベーキングパウダーとして馴染みあるものです。炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム、とも呼ばれるので、薬品のように思われがちですが、天然のミネラル成分です。

重曹は弱アルカリ性の性質があります。アルカリ性は酸性の汚れを落とす性質があります。油汚れをはじめとした酸性の汚れを落とすことが得意です。そして研磨剤としても使えます。広く拭き掃除や、水回りにも、使えます。

100均にも必ずあります。わたしはAmazonや楽天などで5kgくらいをまとめて買って容器に小分けしながら使っています。

重曹の効果1.酸性の油汚れを中和する

重曹は弱アルカリになります。

キッチンの油汚れは酸性ですので、汚れを中和させて、水溶性に変える作用があります。ですので、キッチン周りのお掃除に最適です。

重曹の効果2.傷をつけずに研磨する

重曹は粒子が細かく水に溶けにくい性質がある反面、水分を含むことで結晶の角がなくなり素材の表面を傷つけずに、磨くことができます。シンクを最後にざっと洗う時も、重曹を振りかけてすると、気持ちよく綺麗になりますよ!

重曹の効果3.臭いを取る(脱臭)

酸性の性質を持つものと中和する、というのは上記でお話しましたが、酸性のものが発する悪臭も吸収してくれます。流しの掃除にも使えますが、シューズボックスや冷蔵庫など、臭いが溜まりやすいところに置いているとその効果を発揮しますよ!

重曹の効果4.湿気を取る

消臭効果と共に、吸湿効果もあります。シューズボックスはもちろん、梅雨時期のクローゼットにも除湿剤として置いておくといいですね。

重曹の効果5.発泡効果

重曹に酢を加えると化学変化を起こして発泡します。細かい泡の正体は二酸化炭素と水で、実はこの発泡パワーが汚れを落としやすくするのです。

また入浴中に、重曹と酸を組み合わせた発泡効果を利用すると、体がポカポカと温まります。色々な効果がありますね。

重曹の効果6.軟水に近づけ掃除をしやすくする

お掃除をするときは、普通に水道水を使うかと思います。お掃除する時の水は、あまり鉱物が入っていない方が、汚れを取りやすいそうです。バケツに入れたお水に重曹を加えるだけで、お水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムといった金属イオンの影響を減らしてくれる作用があり、より軟水になり汚れを取りやすくしてくれます。わたしも、フローリングの床は、水拭きだけでなく、少し重曹を入れてする方がすっきり仕上がる感じがして好きです。

 

ナチュラルクリーニング 酢・クエン酸

酢は食卓には酢の物など、あえ物で食べたこることでお馴染みの酢。昔からまな板の掃除などにはお酢が使われてきました。お酢には独特のツン!とした香りがありますね。苦手な方はクエン酸がお勧めです。今は重曹と同じく100均にもコンパクトなサイズでありますので、お掃除にもすぐ準備できます。

クエン酸の効果1.汚れを溶解する

酢やクエン酸には、汚れに浸透してゆるませて剥がれやすくする働きがあります。アルカリ性の水垢や石鹸かすなどの汚れに使いやすいですね。

クエン酸の効果2.菌の繁殖を防ぐ

酢、クエン酸には、食品の腐敗防止の効果や、雑菌の繁殖を抑える効果があります。水回りはどうしても菌が繁殖しやすいので、お掃除に使いながら除菌が出来る、という優れものです。

クエン酸の効果3.臭いを消す

クエン酸の脱臭効果は、特に魚介類の生臭さに使えます。アルカリ臭の消臭効果に特にパワーを発揮します。お寿司屋さんのまな板は、昔は酢を使っていたそうです。魚介類の油や生臭さを緩和するので、調理場にも理にかなったやサッシお掃除道具ですね。

お酢を使用する時の注意

お酢は、米酢や穀物酢などありますが、おそうじには、穀物酢やホワイトビネガーが適しています。「調味酢」は味付けがしてあり、使うとベタつきが出てくることがあるので、使用しない方がいいでしょう。

ナチュラルクリーニング 石けん

天然油脂を材料にしたアルカリ性の石けんは、重曹やクエン酸では落ちにくい油汚れを落としやすくします。同じアルカリ性の重曹と組み合わせるとさらにパワーアップします。固形や粉、液体で使い分けができますので、それぞれ用途に応じて使い分けるのもいいですね。

我が家の洗濯は今は純せっけんを使用していますが、以前は一般的に販売されている合成洗剤でした。純石けんに変えてからは、家族の首の皮膚の赤みが自然になくなっていきました。きっと襟に洗剤が残っていたんでしょうね。洗濯をはじめ、備えておくと便利なのが石けんです。

大掃除に取り掛かっていらっしゃる方も多いですね!ナチュラルにきれいに!スッキリしたお家にしましょう。

自然や生き物に優しい素材だとしても、実際は使わずに、日常の汚れは、こまめにさっと拭くことで、大方の汚れを取ることもできます。例えば、重曹は使いやすい自然のクリーナーですが、重曹を入れたスプレーを、掃除具の近くに置いておくと、気になるときにシュシュっとして、サッと拭いて終わります。それも、ナチュラルな掃除ですね。

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