秋分の日とは 2021年~秋分の日はいつ? 食べ物やすることは?

秋分の日は9月の下旬ごろの暦のひとつ。祝日に定められているので、お休みの日、として嬉しいですね。休日に定められているこの日は「ご先祖様を偲び、感謝する日」というは、国が決めた意味があります。秋分は毎年何日に決められている?秋分にすることは何?を見てみましょう。

秋分とは?

秋分は、春の暦の春分とセットで扱われることが多いですね。春分も秋分も天体の太陽と黄道の角度から、国立天文台で計算されて決められる暦です。地球は地軸の傾きなどから、季節によって昼夜の長さが変わります。
春分と秋分のポイントは太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。この日は、昼と夜の長さが一緒になります。春は、春分を境に、昼が長くなり、秋の秋分は、これから夜が長くなり秋が深まっていきます。

秋分の日は、太陽の動きによって決められるので、その年によって、日付が前後します。だいたい9月22日または23日になることが多いです。

2021年~2025年の秋分は、9月23日の予定です。正式には前年の2月天文台から発表されると確定になりますので、数年先の手帳を使っている時は、時どき、祝日を確認しておくと安心ですね。2026年は9月22日の予定です。先の旅行の予定など立てる時に祝日、連休は要確認です。2021年はオリンピック開催で祝日も大きく動いたので、念のためお休みは事前に確認しておくことをお勧めします!

秋分の日はなぜ国民の休日? お彼岸 お墓参りの期間は?

国が定めた祝日は、どの日にも理由があります。秋分はどういった意味でしょう。

祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日

1947年(昭和22年)まで、皇室では「秋季皇霊祭」という、歴代天皇や皇后のほか、その他の皇族の霊を祀る儀式が行われていました。国民のため、というよりは、天皇家の行事の一つだったようです。祝日は終戦とともに見直され、翌1948年に、国が祝日を定め直しました。この時期のお彼岸の意味と、それまで天皇家で行われていたご先祖供養の意を汲み取り、ご先祖供養のための祝日になったようです。
春分の日、秋分の日を「お彼岸の中日(ちゅうにち)」という言い方をしますが、その日を中心にした前後3日を含む7日間は、「彼岸」と言われています。
2021年の秋の彼岸は、9月23日を中心にした9月20日から26日までの7日間になります。
この期間中はお墓参りをして、ご先祖様をご供養する習慣があります。これはいくつかある仏教の国の中でも、日本独特の習慣だそうです。浄土宗の彼岸、此岸(しがん)の概念と、もともと日本の古来からあった祖霊信仰がマッチしたという説が有力です。

祝日には逆に忙しくなる仕事の方もいるので、もしお墓参りに行けなくても、実家に連絡を取ったり、ご先祖を偲びながらお線香を焚いたり、、、という時間を作ってみるのもいいですね。

秋分の日 彼岸花(ひばんばな)

秋のお彼岸の時期に、よく見られる花に「彼岸花」(ひがんばな)があります。

彼岸花の開花期間は1週間ほど。本当にほぼピッタリと秋の彼岸の時期に、綺麗な赤色を花を咲かせています。彼岸花は別名「曼殊沙華」(まんじゅしゃげ)とも言われます。マンジュシャゲは梵語(ぼんご、サンスクリット語)で「赤い花」という意味、法華経では「天の花」と呼ばれ、ブッダが法華経を解いたときに降った花の一つとも言われています。とてもスピリチュアルな花ですね。
しかし、そのほかの別名で、「地獄花」(じごくばな)、「幽霊花」(ゆうれいばな)、「死人花」(しびとばな)とも呼ばれます。このお彼岸の時期に合わせて咲く鮮やかな花なので、お墓参りの時にも見かけるので、印象に残るのではないでしょうか。

この彼岸花は、実は、球根に毒があります。田畑の農作物を守る害獣対策として植えられることもあり、またお墓が土葬の時代に、墓が獣に荒らされないように植えられたこともあったそうです。

ちょっと怖いようなネーミングが多い彼岸花ですが、お墓や亡くなった方と彼岸花のイメージがそこから結びついてきたのでしょうね。彼岸花のきれいな赤い花を見ると、これから秋が深まるなぁ~という気持ちになります。

秋分の日の食べ物は?

春のお彼岸、秋のお彼岸、どちらもおはぎを頂く習慣があります。牡丹餅(ぼたもち)、お萩(おはぎ)という呼び方がありますが、

春のお彼岸=牡丹餅(ぼたもち)、秋のお彼岸=お萩(おはぎ)

とその季節の植物の名前が当てられています。地方によっては粒あん、こしあんなどの区別をして呼び方が変わるところもあるそうで、今はそこまで厳密ではないようです。

小豆は、もともと邪気を払う食材として、昔から重宝されてきた食べ物の一つ。ご先祖供養という特別なときに、甘いものを振舞うことの習慣が、ずっと受け継がれてきた、とされています。

そのおうちの作り方があって、お彼岸の時には小豆を炊いて、母子で手作りをされたご家庭もあるかと思います。ご仏壇にお供えをして、家族で一緒に食べることが、一番の御先祖供養なのかもしれません。

秋分にはおはぎが一般的ではありますが、仏教などで決まったものではありません。この秋のお彼岸の「ご先祖を偲ぶ」という意味から、故人が好きだったもの、季節のものをお供えしたり家族で頂くことが、礼にかなっているようです。法事ではよく「精進揚げ」(しょうじんあげ)といって、野菜の天ぷらを親戚で食べる習慣がありますが、野菜を頂く(魚などの殺生をしていない)精進料理も、お彼岸にはピッタリです。かといって、家族や小さい子どもが窮屈な思いをするのは、お勧めしませんので、ご先祖様を偲びつつ、家族で美味しい食事を頂くことが、一番大切かと思います。

 

絶対これ!という食べ物はありませんので、ご供養の気持ちをもった、ありがとう~の気持ちで、家族のよい時間をお過ごしください。

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