お香 アロマとの違い 簡単に作れる?

アロマやお香は、心身のリラックス、気持ちのリフレッシュ、部屋の空気を清浄にしてくれます。昔のお家には仏壇があって、お盆におばあちゃん家に行くと、お線香を焚いた記憶があります。仏様と御線香は、セットになった欠かせないものというイメージです。最近は雑貨屋さんでお香やインセンスが色々販売されています。お香はどんな時に使う?お線香と違う?インセンスと違うの?
アロマとはまた違う香りの楽しみ方をみてみましょう。

お香とは?

お香は、御香(おこう)とも書きます。お線香のように火を使うイメージがあるかもしれませんが、火を使わず香りを楽しむものもあり、実はとても範囲が広いものです。
厳密には、御香(お香、おこう)は、本来は白檀(びゃくだん)、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)、などの天然香木の香りを言います。そこから、よく知っているお仏壇にあげる線香(せんこう)をはじめ、焼香(しょうこう)、抹香(まっこう)、塗香(ずこう)など、火をつけるもの、粉末にして香りを楽しむもの、身体につける香りのもの、を総称して御香、お香と呼ばれます。
昔は「匂い袋」(においぶくろ)って日常によく見かけました。今でいう「ポプリ」みたいなものですね。わたしは結構香りがきつくて苦手だったのですが、バッグや洋服に香りをつけて、移り香を楽しむ使い方もあります。

香りは、とても貴重なものなので、アロマ(精油)もそうですが、香木(こうぼく)という香りのする植物はとても限定して使われてきたものです。例えば、貴族などの身分の高い人達や、神仏に仕える儀で使われるようなものでした。日本では仏教が伝来した538年ごろ、仏教儀礼と共に入ってきて、それから香りのある植物がお香として使われるようになった、とされています。

やはり香りは、どの時代でも人をリラックスさせたり、元気にしたり、人に影響を与えるものとして大切に扱われてきたのですね。今の時代は、好きな香水、好きなアロマなど自分で何でも選べて幸せだな~と感じます。

お香の代表 白檀(びゃくだん)

お香で使われるハーブは、「香木」(こうぼく)と言われています。お香を代表する香木の一つに白檀(びゃくだん)があります。昔は、女性がたしなみとして持っていた扇子(せんす)には白檀の香りが付けられていました。洋服や小物の香りにも好まれたので、「おばあちゃん家の匂いがする!」と懐かしい表情で香りをかぐ方もいます。
わたしも初めて嗅いだとき、法事で行ったお寺や、母が昔持っていた扇子を思い出し、とても懐かしく感じました。

白檀(びゃくだん)の木から樹液を取った精油は「サンダルウッド」という名前でアロマの専門店にありますが、やはりこちらもとても高価なものです。
御香として楽しむ白檀は、白檀の木を乾燥させ、細かく砕いたもの、または粉末で使用します。日本で販売されているお香は、この白檀がブレンドされていることが多いです。リラックス効果が高いので、瞑想をするときにもよく使われるお香です。

お香 アロマ、インセンスとの違いは?

香りがあるものをすべて「アロマ」という言い方を一般的にしますが、アロマとお香は雰囲気が異なりますね。

アロマは、香りがするもの全般を指します。天然のもの、合成のものすべてを含みます。柔軟剤も「〇〇のアロマ」、コーヒーも「焙煎のアロマ」と言われたりしますね。

ちなみに、エッセンシャルオイルは、植物、木、花などから抽出された、揮発性の芳香成分を指します。ナチュラルな天然素材のアロマが欲しいときは、必ず「エッセンシャルオイル」「精油」と書かれたものを購入してください。

インセンスは、海外でも楽しまれているお香です。お香を英語で表現すると「インセンス」になります。主に火を使うタイプや、ロープインセンスなど、日本にはない形のものもありますが、広くは同じお香になります。

アロマ(精油)で使われる植物と、お香で使われる植物は、同じものも多いです。白檀(びゃくだん)は精油のサンダルウッド、丁子(ちょうじ)は精油のクローブになります。どちらも気持ちを落ち付かせるとてもいい香りです。

アロマ(精油)は、液体が空気中に拡散していくので、より軽く、芳香浴が楽しめます。お香の方は、火を使っても楽しめて、より心が落ち着く感じ。その時の気分で使い分けてもいいですね。

お香 手作り 材料

お香は、香りの材料、それを繋いで固めるものがあれば、簡単にできます。

必要な材料は3つです。
①お香の原料②つなぎになる糊剤③乳鉢になります。
それに加えてどのような形状で作りたいか?で袋や定規なども準備されるといいです。
三角錐の形のいわゆるコーンタイプは、道具が要らないので、まずは簡単なもので作ってみるといいかと思います。

そして工程は3つ。
①調合②成形③乾燥です。

お香 手作り ①調合

①お香の原料は、さきほどの白檀や丁子、陳皮など、乾燥させた専用の香りの材料があります。
お香の専門店にはたくさんの材料がありますので、いくつかチョイスして購入されるといいでしょう。香りの材料は比較的高価なものもありますので、いきなり色々購入するよりも、小さめの袋がセットになったものを購入してもいいですね。
②つなぎになる糊剤は、タブ粉というものです。香りの材料を何種類か乳鉢で混ぜつつ、好みの香りを作ったら、香りの材料と同じくらいの量5:5、もしくは少し少ない6:4くらいの比率でタブ粉を混ぜます。
③粉に少しずつお水を足します。耳たぶくらいの固さで少し引っ張って、ぷつんと切れず、粘りがあるくらいがちょうどいいです。

お香 手作り ②成型

ここからが成型です。
コーン型は、小さめに三角錐をひたすら作る作業になります。
ポイントは大きくなりすぎないこと!です。
底が広いと乾燥に時間がかかることと、火を点けて焚くと底の方で煙がたくさん出てきます。
あまり大きくなりすぎないように、作ってみて下さい。
棒状に作りたいときは、ラップに挟むように材料を置き、麺棒で薄く延ばします。それから定規とカッターを使い、棒状にカットします。

お香 手作り ③乾燥

乾燥は、比較的風通しのよいところがあれば、そこに紙を敷いて載せて乾燥させます。
丸一日くらい時間をみてください。乾燥したところは色が変わってくるので、時々底をみてしっかり乾燥しているかチェックしてみてください。
もしあれば段ボールの上の方が乾燥しやすいです。段ボールが何層かになっているので、底の部分も乾燥しやすいです。

 

材料選びが、どれがいいのか分からない!という方もいると思います。専門店には、初心者が作りやすいすべてがセットになったキットが販売されているので、最初はそれで慣れて、それから自分で好きな香りを足していく、というステップもいいかと思います。
わたしは、調合していく工程が一番楽しく時間を忘れてしまいます。
香りの時間を楽しまれてください♪

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